発注者が指定する工事基準点等にGPSアンテナを設置し測位を実施する。GPS基準局からの補正情報により求められた座標が許容範囲内であることを確認する。(許容範囲は発注者の指示による)
なお、GPS機構における基準局設置後の確認測量の許容値は、水平=1cm+2ppm×DL、鉛直=2cm+2ppm×DL(DL=与点~基準局の距離)としている。
例 DL=2.0km:水平:1cm+2ppm×200000cm=1.4cm、許容値は1.4cm
例 DL=2.0km:鉛直:2cm+2ppm×200000cm=2.4cm、許容値は2.4cm
※上記で解決しない場合、GPS機構へ電話でお問い合わせ願います。
GPS機構への土日祝日、夜間の電話は「神戸監視センター TEL:078-381-6424」へお掛けください。出ない場合は時間をおいてお掛け直しください。
それでも繋がらない場合は「海上GPS利用推進機構 TEL:080-2085-8183」へお問い合わせください。
※補正情報受信の不具合について対応可能です。機器の不具合については、それぞれ機器メーカーへお問い合わせください。
RTK測位ができない原因として、衛星の配置状況によるGPS衛星の捕捉数不足、利用者のGNSS受信機等のコネクタ接触不良やコードの断線、GPS機構基準局機器の不具合等が考えられます。
RTK測位ができない場合、ご連絡いただいた時点で、GPS基準局については作動状況を確認します。移動局側の捕捉衛星数の不足や機器の不具合が原因の場合も、原因の特定と対策について助言いたします。
海域によっては、GPS衛星の配置状況等により、短い時間(数秒〜数分)の測位信頼度低下(FIX解から外れる)が発生し、RTK測位が不安定となる場合があります。上記を解消するためには、GNSS対応システムとすることで、利用衛星数を増やすことが有効な対策となります。
横浜港の海域でGNSS移動局(GPS・GLONASS対応システム、設定をGPS)を利用したユーザーにおいて、GPS捕捉衛星数が少なくなる時間帯にRTK測位ができないトラブルが発生しましたが、「初期化に必要な捕捉衛星数」の数を6個から5個に設定変更することで、測位の不安定が改善されました。
【参考】捕捉衛星数5個以上でRTK測位の初期化(RTK測位の開始)がされ、一度初期化されると捕捉衛星数4個でRTK測位が維持されます。
補正データ受信機等の機器を交換した際は、従来と同じケーブルやコネクタがそのまま使用できない場合があり、ケーブル、コネクタ、受信機のスイッチ、ソフトウエアバージョンなどをご確認ください。
補正データ受信機の交換後に受信できなくなり、ケーブルの接続を確認して正常に受信できるようになった事例があります。また、GPS受信機とパソコンを繋ぐRS232Cケーブルをストレートからクロスケーブルに交換して補正情報が正常に受信できるようになった事例があります(これは受信機の取扱説明書に、詳細な記載がありません)。ご不明な点はメーカーや代理店へお問合せください。